「時空図」を描いて、そして論理的に考える!
基本原理と相対性理論特有の現象を結び付けて理解でき、相対性理論の“面白さ”を味わえる、新しい読み応えの独習書。
本書では、数式展開ばかりに頼るのではなく、「直線」と「双曲線」で描いた時空図を駆使して、物理的に考察していくことで、特殊相対性理論の深い理解が得られます。
理論の新たな理解の仕方に出会え、知識の整理にも役立てられるでしょう。
・用意された式から結果を得るだけでは満足できない人
・物理の考察や論理的思考が好きな人
におすすめです。
第1章 導入:相対性理論の輪郭
第2章 特殊相対論はニュートン力学の何を引き継ぎ,何を修正するか?
第3章 特殊相対論の基本原理と同時刻の概念
第4章 特殊相対論の時空1:距離という概念の重要性
第5章 特殊相対論の時空2:ミンコフスキー時空
第6章 特殊相対論の帰結1:時間の遅れとローレンツ収縮の初等幾何
第7章 特殊相対論の帰結2:慣性観測者を取り換えるローレンツ変換
第8章 特殊相対論の帰結3:速度合成則
第9章 特殊相対論の帰結4:質量エネルギーとゼロ質量粒子の特徴
第10章 特殊相対論の帰結5:超光速の禁止と因果律の保持
第11章 特殊相対論の帰結6:波動のドップラー効果とビーミング効果
第12章 特殊相対論の補足:加速運動する観測者
第13章 一般相対論の基本仮説と重力:なぜ曲がった時空か?
第14章 一般相対論の構成と帰結の例
付録A 空間座標の回転を表す行列
付録B 特殊相対論のベクトル