「自前の並列計算機(PCクラスタ)で回していた計算が、スパコンにうまく移植できない」
「スパコンAのために書いたプログラムをスパコンBで動かしてみたが、思ったほどパフォーマンスがよくない」
科学技術計算のプログラミングにおいて、このような問題に直面した技術者・研究者の方は多いのではないでしょうか。
高性能計算プログラミングの達人たちの「職人芸」で切り抜けられてきたこれらの問題を、ツールによる自動化で対処しようとするのが「ソフトウェア自動チューニング」とよばれる技術です。
本書では、ソフトウェア自動チューニングの各ツールの原理や使い方、さらには将来展望までを、開発者らが詳細に解説。科学技術計算のこれからを支える技術を総合的に理解し、利用できるようになります。
第1章 ソフトウェア自動チューニングとは
第2章 自動チューニングツール
第3章 自動チューニング機能付き数値計算ライブラリ
第4章 数値計算ライブラリと自動チューニング機能の展望
第5章 これからの数値計算:計算結果の保証
第6章 ポストムーア時代における自動チューニング