本書では,微分方程式の直接解法とラプラス変換法の二つの方法による過渡現象解析を学びます.例題が数多くあり,実際に手を動かしながら読み進めることで理解がしやすい構成となっています.
また,基礎的な回路方程式の解き方だけでなく,磁束鎖交数に基づいた初期条件の考え方や,回路のエネルギー状態について図を交えて解説するなど,過渡現象における物理的な意味が理解できるよう書かれています.
微分方程式の解法とラプラス変換の数学的な説明が充実しており,この一冊で過渡現象解析に必要な数学の知識も身につきます.
章末には演習問題を掲載し,自学自習にも使いやすい一冊です.