粒子法は,連続体の破壊過程や,自由表面をもつ流体の挙動などの,大きな変形を伴う問題に対する有力なシミュレーション手法として知られ,固体・液体・気体が混在する混相流や,粒状体の解析にも適しています.
本書は,その基礎から各種問題への適用までを,わかりやすく解説します.初学者向けに導出過程を丁寧に記述するとともに,SPH法,MPS法をはじめとした様々な手法を統一的に扱うことで,計算原理を系統立てて理解できるよう工夫されています.
高精度化などの最新の進展内容も盛り込まれており,数値計算分野の技術者・研究者必携の書となっています.