工学やファイナンスなどの応用に確率論や確率過程の知識を活かすには,確かな数学的理解と,その理論を使いこなす計算力やテクニックが必要です.
その両方が身につくように,本書には以下の特長があります.
◎コイン投げやサイコロ投げなど,やさしい具体例による直感的な説明をした後で,定義や定理などの数学的概念を述べます.
◎計算の過程や考え方を詳しく述べます.極限定理や確率微分方程式なども,計算の仕方までしっかり解説しています.
◎測度論の予備知識がなくても読めるようになっています.
理論一辺倒の数学書でもなく,やさしいところだけを抜き出した入門書でもない,応用に活かすことを見据えた入門書です.