本書は、はじめて土質力学を学ぼうとする人を対象とした入門書です。
丁寧な説明で基本を理解して、例題や演習問題で実践力を養います。
今回の改訂では、図をより直観的にわかりやすいものにして、学習効果を高めました。
土の生成からはじまって、どんな土であるか?(土の構造)、どんな状態にあるか?(土の状態)、力学的性質は?(地盤内応力の表現など)から、最後に地盤の安定問題へと段階的に説明しています。ストーリー性があるため、個々の独立した知識だけではなく、それぞれのつながりまでを理解することができます。
また、土という天然の材料を扱うために必要不可欠な地盤調査・試験の技術や、各内容の関連事項の専門書などを参考文献に提示し、より詳しく知りたい場合の案内役としても利用できます。
さまざまな社会基盤施設を支えたり、防災や地域環境保全・再生のためになくてはならない、土質力学の基礎を本書から学びましょう。