『工学系らしい文章』ってふつうの文章とどう違う?
・実験材料のAとBを攪拌したら液の温度が高くなってきたから材料Cを入れた。
・供試体Dより供試体Eの強度が大きくなってしまった。
・この数値解析手法により、精度よく解を求めることができた。
これらは実は工学系の文章としてはあまりよくない例です。
どこをどう直せばよいか、みなさんわかりますか?
本書では、はじめてレポートや論文を書く工学系の学生・エンジニアのみなさんに向けて、工学系らしい文章をつくるためのポイントを解説します。
表現の仕方・論文の組み立て方・図表作成のマナーなどについて、忙しいみなさんにも読みやすく、コンパクトにまとめました。
自分の成果を文章で正しく伝えることは、分野にかかわらず役立つスキルです。
本書を通してその基本を学び、学生生活・研究生活にぜひ役立ててください。
第1章 工学系で必要とされる文章作成技術
1.1 読者を想定した文章
1.2 誤解を生まないわかりやすさ
1.3 定性的と定量的
1.4 数字の取り扱い
1.5 書く際の心構え
第2章 レポートや論文の執筆テクニック
2.1 文章の基本
2.2 構成を考える
2.3 自分の考えを記述する
2.4 論文を書く際に注意すること
第3章 デジタルライティング
3.1 コンピュータを使った執筆
3.2 図表や写真を活用しよう
3.3 インターネットの活用
3.4 参考文献の書き方
3.5 文書の保存
3.6 文章の仕上げ
3.7 表計算ソフトを使った文書作成
第4章 実践講座:文章作成
4.1 授業で提出するレポートを書こう
4.2 日本語で研究論文を書こう
4.3 卒業論文を書こう
4.4 英語で論文を書こう