日本計算工学会/編の「計算力学」の標準的教科書の改訂版です.これ1冊で,有限要素法・境界要素法・差分法などの理解に必要な「計算力学」の全体を,わかりやすく学習できます.好評を博した初版をさらにわかりやすくなるように改訂し,一層理解が深まるようになりました.計算力学の修得に必要とされるマトリックス演算,物理問題の支配方程式などの各予備知識も,本書一冊で学習できるように工夫されています.定常問題(ポテンシャル流れ問題,弾性問題)の有限要素法の基礎から,非定常問題(時間に依存する非定常問題および動的な問題)の時間・空間に対する離散化,安定化までが学習できます.
第1章 計算力学概論
第2章 数学的基礎
第3章 物理現象の初期値・境界値問題
第4章 マトリックス構造解析
第5章 重み付き残差法と有限要素法
第6章 定常問題の有限要素法
第7章 非定常問題の有限要素法
付録A 代数方程式の数値解法
付録B アイソパラメトリック要素と数値積分法