基本となる様相論理Kから始め,コンピュータサイエンス(計算機科学)において重要である,CTL(計算木論理),様相ミュー計算,PDL(命題動的論理)について,その数学的な基礎をわかりやすく,かつ厳密に説明する.
また,様相論理ではないもののPDLとの関係が深く,プログラム検証を行う際に活躍するホーア論理についても詳しく解説する.
各論理については,定義や基本的な定理はもちろん,証明が難解で省略されがちな「証明体系の完全性」「計算可能性」「様相ミュー計算のゲーム意味論の妥当性」の証明も掲載しており,本書一冊で基礎を徹底的に学ぶことができる.