本書は通信工学に関する基本的な方式や理論の基礎を丁寧な解説で系統的にまとめ,好評を得た初版の改訂版である.
基本的な構成は旧版を踏襲しているが,今日のディジタル通信の発展を考慮し,内容を見直し加筆修正をした.通信工学の基礎となる信号の表現や伝送・雑音の理論などは特に平易な記述を心がけ,演習問題の解答はヒントを付し初学者の学習の便宜をはかった.また,最近の通信技術を中心に重要と思われる事柄をコラムとして解説し,読者が興味をもって学習できるように配慮してある.
第1章 信号の表現と伝送
第2章 雑音解析
第3章 振幅変調
第4章 角度変調
第5章 パルス変調
第6章 ディジタル変調方式
第7章 最適信号検出の理論
第8章 無線通信とフェージング