「気持ちよく曲がる」車両の開発に必要な理論と技術を,操縦安定性の基礎から丁寧に解説しています.
研究者・技術者はもちろん,それを目指す学生も必携の一冊です.
本書は3部構成になっています.
◆第I部◆ 機械的性質としての操縦安定性
力学の基本的な運動方程式から出発して,ドライバの操舵に対する車両の応答,タイヤ性能からの旋回限界,旋回中の減速や外乱に伴う安定性などを説明します.
◆第II部◆ ドライバが感じる車両の動き
ドライバが車両やその動きから受け取る力学的情報を,手や目などの部位ごとに詳しくみることで,感性領域における力学を解析.グリップ感などの運転の気持ちよさを,定量的に評価する方法を解説します.
◆第III部◆ 性能設計
ヨー適応性やロール姿勢など,諸性能を総合的に評価する方法を説明します.さらに,車両性能の設計方針と,各部品の設定方針を解説.車両全体の設計をどのようにしたらよいかが理解できます.