『実用に適した最適制御』の入門書.
従来の最適レギュレータ理論の逆問題に注目した『ILQ理論』は,
・多変数系の非干渉化設計が可能
・目標応答が個別に指定できる
・過渡応答の現場調整が容易
・設計が簡単で見通しがよい
・ロバスト性も考慮できる
といった利点をもっている.
それにより,従来の最適制御では扱いきれなかった現実問題に対しても適用することができる.
本書では,現代制御理論の基礎からILQ設計理論の構築までを丁寧に説明するとともに,エンジン試験装置,エレベータの制御など,8件の実システムへの応用例を通して,その応用方法や有効性を紹介している.
従来の最適制御で問題を抱えているエンジニアにぜひ読んでいただきたい一冊.