原著 ― Hamlyn G. Jones & Robin A. Vaughan「Remote sensing of vegetation」.
昨今,植生に関連した地球環境研究において,衛星リモートセンシングをはじめとするディジタル画像データの利用が急速に広がっています.これらの情報の適切な利用に際しては,植物生理生態学の知識と,リモートセンシングの基本原理,放射伝達モデル,参照データのサンプリング・誤差などについての幅広い理解が必要です.
本書は,植生のリモートセンシングに必要な知識を一冊にまとめた入門的専門書です.作物管理,生態系管理,森林管理などの最新の応用事例も紹介していますので,これからリモートセンシングの利用を考えている方はもちろんのこと,すでに研究を進めている方にとってもたいへん役立つ内容です.
第1章 はじめに
第2章 植生のリモートセンシングのための放射物理学の基礎
第3章 植生,土壌,水の放射特性
第4章 植物の群落と機能
第5章 地球観測システム
第6章 光学データの準備と取り扱い
第7章 植生特性の観測と画像分類のためのスペクトル情報の利用
第8章 植生構造の多方向リモートセンシングと放射伝達特性のモデル化
第9章 群落の物質・熱交換のリモートセンシング
第10章 サンプリング・誤差・スケーリング
第11章 リモートセンシングの総合的な利用