図表をふんだんに使い,わかりやすい説明で書かれた入門書です.
環境問題には原因となる環境汚染物質が必ずあり,その性質と汚染メカニズムを化学の視点でとらえることが,問題解決の鍵となります.
前半では環境を水・大気・土壌に大きく分け,それぞれの場所で汚染物質が引き起こす現象と,汚染を除去・予防する技術的な方策を説明します.また,後半では地球全体にわたる問題として,温暖化・オゾン層破壊・エネルギー・ゴミ・生態系を取り上げ,私たちの暮らしとつながっていること,技術的な策だけではなく,政治・経済的な取り組みも必要になることを説明します.
それぞれの問題がお互いにつながっていることに随所でふれていて,網のようにからまった環境問題の全体像をとらえやすくなっています.はじめて学ぶ方におすすめです.
序章 環境化学とは
第1章 環境汚染物質
第2章 水環境
第3章 大気環境
第4章 土壌環境
第5章 地球環境問題
第6章 エネルギー資源
第7章 ゴミ・廃棄物
第8章 生態系