●電磁気学は,壮大な冒険物語であり巨大なダンジョン(迷宮)だ!
大学の基礎科目の中でも難攻不落として悪名高い電磁気学.これを,ストーリー仕立てで丁寧に解説した画期的な電磁場理論の入門書です.
他書ではほとんど触れることのない,電磁気学に関する興味深いエピソードがサイドストーリーとしてちりばめられ,読者を電磁気学の不思議な迷宮へ引き込みます.
電磁気学とは,たった一つの公理「クーロンの法則」を出発点ににして,すべての法則を導いた後に「マクスウェルの方程式」で大団円を迎える,壮大な物語なのです.
他書では,無味乾燥な公式の提示とその解説に埋もれてしまうこの「ストーリー」を前面に押し出し,読者に自然な流れの生きた知識としての電磁気学を学んでもらうよう配慮しました.
特に,磁場と特殊相対性理論との関係については第一原理からの丁寧な解説を試み,他書では得られない「納得感」を読者に約束します.
●わかりやすい解説で定評のある著者が贈る,本格的でありながら初学者に優しい電磁場理論の入門書.
電磁気学への冒険に先立ち,ベクトル場とその微分,積分の概念についてひと通り学び,準備を整えてから旅立ちます.300を越える豊富な図と途中式を省略しない丁寧な解説が,読者の良きナビゲーターとなるでしょう.