「純粋モデル理論」と「応用モデル理論」双方の結果を意識しつつ,基本事項から始めて最近の結果までを解説した,待望の本格専門書.
純粋モデル理論については,言語やモデルの説明から始め,素モデル,体の理論,独立性や可算範疇性,強極小理論など,構造(モデル)を無限組合せ論的に分析するための基礎を丁寧に解説する.
応用モデル理論については,定義可能集合を分析するためなどに,いかにモデル理論的手法を用いるか,そしてどのような結果が得られるかを具体的に見ていく.
たとえば,Fraïssé構成法,付値体のモデル理論的扱い,ヒルベルト第5問題の一般化など,重要で歴史的に注目された応用や最近の研究結果を解説する.