多くの人々は数学を嫌いながら,一方ではパズルの形をした数学的な問題には大いに好奇心を示す.本書は,数学であることがわからないようにパズル形式で書かれた数学の本で,数学に恐怖を抱く“数学不安症”の人にとって最良の薬の一つである.特に,後半は物語の形式をとっているまさに数学小説といえよう.
第I部 美女か野獣か?
1 くりの実―古い問題と新しい問題
2 美女か野獣か?
3 タール医師とフェザー教授の精神病院
4 視察監クレイグのトランシルバニア訪問
第II部 パズルとメタパズル
5 質問者の島
6 夢の小島
7 メタパズル
第III部 モンテカルロの錠前の秘密
8 モンテカルロの錠前の秘密
9 奇妙なナンバー・マシン
10 クレイグの法則
11 ファーガッソンの法則
12 閑話:一般化を目指そう!
13 鍵
第IV部 解けるか,解けないか?
14 ファーガッソンの論理マシン
15 証明可能性と真理
16 自分自身について語るマシン
17 必滅数と不滅数
18 絶対作れないマシン
19 ライプニッツの夢