折る楽しみとは別に,折り紙の中にある数理性,科学性に関心がもたれ,熱心に研究が進められている.本書は,「第3回折り紙科学,数学,教育国際会議」で発表された折り紙と数理・科学との関わりを解説したプロシーディングに注目し,自身も国際会議で研究発表し,折り紙博士として著名な監訳者によって取りまとめられた日本語版である.
パート1 折り紙の数理
第1章 コンピュータ折り紙 最近の成果
第2章 折り紙手品のためのディスクパッキングアルゴリズム
第3章 平坦折り組合せ論 概論
第4章 非平坦折り紙の数学モデル
第5章 表裏同等折りの定義
第6章 折り鶴の幾何
第7章 折り紙作品「オーブ(宝珠)」の正確性
第8章 数学折り紙 アルハーゼン最適化問題のもう1つの視点
第9章 青年ガウスのように正方形と戯れる 正17角形を折る
第10章 ユークリッド幾何学の折り紙作図 節約の練習
パート2 折り紙の科学と応用