全国算額一覧の見方
今回掲載をした算額一覧は小社刊
に掲載されているものです.一覧の見方は下記を参照ください.
また,書籍掲載の問題も一部掲載しましたのでご覧下さい.
「現存および復元の算額一覧」
掲額時期は額の掲載通りとしたので,月は陰暦であるが明治時代は太陽暦があるかも知れない.年代の前に*をつけたものは復元算額である.また石に刻まれた問題が4面ある.群馬県に2面,埼玉県に1面,岩手県に1面(復元)あるが,これはそれぞれの県の最後に記した.
・サイズは横×縦で表記している.
・問題数は額にある題数だが門人名だけで問題のない額もある.
・内容の項は記号で次のように区分けした.
A.円のみに関連した図形問題
B.三角形のみに関係した図形問題
C.円と多角形との混合問題
D.楕円に関した問題
E.多角形に関する問題および上に該当しない図形問題
F.サイクロイド等の曲線に関する問題
G.球に関する問題
H.円錐,円柱,回転体を含む立体に関する図形問題
I.重心問題および上記以外の立体図形問題
M.高次方程式.遺題関係の問題
N.整数,数列,測量問題.M以外の計算問題
O.方陣,円讃,虫喰算等の遊技的問題
P.そろばん,算木などに関する
Q.門入の姓名録
H.非難,批評など
Z.判読不能
流派はほとんどが関流であるが,算額に表記のあるもののみを載せた.
特徴の欄では拙著「日本の幾何―何題解けますか?」「日本の数学―何題解けますか?[上][下]」に記載された問題を番号のみ示した.
たとえば,「A2.6.3」は「日本の幾何―何題解けますか?」の問題番号2.6.3を示し,「B例2.6」は「日本の数学―何題解けますか?[上][下]」(1〜6章は上巻,7〜10章は下巻)の例題2.6を示している.
算額の問題の表現と内容は,2.2節において紹介した.すべての算額の内容をまとめることは膨大な仕事である.しかし,いくつかの県では県単位で研究者により発行されている.それらは3.2節の最後に紹介している.また原文を翻訳した形で上記の二つの拙著にも紹介している.
[書籍掲載の問題]
(2)鼠(ねずみ)算
正月に母鼠と父鼠がいて,それぞれ12匹の雄鼠と雌鼠を産み,2月の始めには7組の鼠が14匹となる.1対ずつがそれぞれ12匹の雄鼠と雌鼠を産み3月の始めには98匹となる.こうして12月末には総数は何匹になるか(図1.11)
答 27682574402
さらに,次の応用問題もある
集まった総ての鼠が,相手の尾に噛み付き,一列に連結したとすれば,どれくらいの長さになるか.ここでは一匹の鼠の長さを約12cmとしてみよう.原文では唐の国(中国)までとしている.
(3)継子立て
実子○と継子(先妻の子)●が15人ずつ30人を環状に並べて(図1.12),継母(実子の母)が10人ごとに外れてもらって残った一人に家督を譲ると宣言した.どのように並べれば継母は実子に渡るようにできるか.
答 図のように2,1,3,5,2,2,4,1,1,3,1.2,2,1と並べて実子に家督を譲るともくろんだ.この操作で次々と継子のみ14人が外れた.ここで予定外のことが起った.次に外される予定の残った継子が,これでは不公平であるから,次は私から数えてくださいというと実子が次々と外され,最後にめでたくこの継子が家督を継いだ.図1.13に外される順番を付けておく.
以下の一覧はPDFファイルになっています.
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現存および復元の算額一覧 [112KB]
文献および紛失した算額一覧 [131KB]
追加および訂正一覧 [15KB]